昨夜は秋葉原で皮膚のセミナーに参加して来ました。
日本発売から3年目となった、犬アトピー性皮膚炎のお薬(アポキル)について、アジア獣医皮膚科専門医の先生による3時間に渡る講義。
テクノロジーの進歩でしょうか。同時ライブ配信という形態を取っていて、先生の目の前とプロジェクター画面にはカメラが設置され、名古屋など2カ所で同時にセミナーを開催。質疑応答の時間では各会場の参加された先生方からも質問を受けライブで解答されると言う進め方。
現代のセミナーのあり方、すごい!と感心しちゃいました。
聴きたい抗議があれば新幹線や国内線を使って日本各地から参加するのが当たり前の時代から、今後こういった形態がもっと普及すれば、より多くの獣医師が時間のない中でより多くの情報を学べると思います。
数百人の参加者のいる会場で、相変わらず空席が目立つ特等席、最前列。ギリギリ間に合って会場は混雑していましたが、目指すは一番前。
やっぱり、講師の先生の生の姿を目の前で見て聴けるほど、身につくことはないと実感しております。画面も目の前、座高(背?)の低い自分にとって、前の人の頭で何も見えないなんてストレスを感じずに受けるのが一番です。居眠りできない窮地に自分を追い込める利点まで。
デメリットがあるとすれば、講師の先生の目の前で持参した非常食を口にする勇気がやっぱりなく、今回も夕食を逃した事と、休憩時間のトイレと帰りの出口が果てしなく遠い事。そして度々先生と目が合ってしまうとちょっとドキドキしてしまう事。(何を意識してるんだ?)
どんな事にもデメリットは付き物です。そこは目を瞑ります。
いやいや、本題です。アポキル錠。ステロイド剤に代わる即効性が期待できる、犬のアトピー性皮膚炎の痒み止めです。
私自身、発売以来多くの手応えを感じてきました。
そのアトピーの病態やメカニズムの再確認、各薬剤の使い方、併用の仕方、利点欠点、効かない場合の対処法などなど。
とにかくまた新しい情報も含めて大変勉強になりました。
強い痒みで眠れない、ストレス下にある可哀想なわんちゃん達を、今後も一人(一犬)でも多く救っていきたいと強く思います。
特に、フレンチブルドッグ、ミニチュアダックス、プードル、柴犬などなど。アトピーの好発犬種達の飼い主の皆様、ポリポリが止まらないなんて症状があれば、是非早めにご相談ください。必ず改善策はあります。
写真は、
各サテライト会場の模様がスクリーンに移り、
質疑の時間です。
他の会場でも最前列は空席が目立ちますね。
日本人の謙虚さが伺えます。
いえいえ、自分も謙虚です。
ただそれ以上に、小さいから仕方ないんです。