先週は2カ月ごと恒例の同僚の病院での臨床病理学ゼミ、今週は3回目となる埼玉の同僚の病院での超音波実習ゼミでした。

眠気も来ない熱くて深い内容のヨゼミ。今回もどちらも症例相談も交えて大変勉強になりました。

お恥ずかしながら超音波のプローブを過去に一度も当てたことがない部位も教わりました。

一般的には胸部腹部の検査で使う超音波装置。お手軽なもので数百万円から、良いものでは1000万円を超えます。(当院も今年度中にグレードアップを計画中ですが、そこまでのものは手が届きません・・・・。)

性能もどんどん進化し、機能も複雑化しています。使いこなすのも、技術を向上するのにも、日々の勉強だけではなく実習が欠かせないと昨夜改めて実感しました。

さて、今回学んだ新しい部位、一つ目は肛門ちゃんです。初期のアポクリン腺癌は肉眼では見つけられず超音波でしかわからないとのこと(もちろん健康診断と称して麻酔をかけてCT検査をすればわかりますが)。

左右の肛門腺もそこの部位の超音波で評価が可能でした。新しい発見でした。

さてもう一つ。のどぼとけのあたり。声門や唾液腺、下顎リンパ節などです。頸部の超音波(甲状腺)までは経験していますが声門の動きまで評価できるとは。いやいや、使いこなせていなかったと反省です。

因みに甲状腺も初期の低下症の見え方や、がんと腺腫の見え方の違いなど、実演や動画を交えて出し方も含め詳しく教えていただき、大変勉強になりました。

画像診断専門医。昔はそんな人いませんでした。教科書にも載っていない出し方見え方検査方法を、大変わかりやすく教えて下さり、本当にありがたい限りです。

当院では引き続き、症状やご希望に合わせて、診断の手掛かりに大きく貢献する超音波を最大限に活用していきたいと考えております。令和元年も、学習を怠らず、精進してまいります!

(詳細な検査には部位によっては毛刈りが必要となる場合があります。その際はご理解とご協力をお願いします。)

このようにゴージャスな毛並みのわんちゃんに検査用のバリカンを入れるのは抵抗がありますが・・・。簡単な検査は毛刈り不要ですが、

腹部の精密検査や頸部(腹側です)の超音波は毛刈りをしないと詳しい評価ができないんです・・・。

講師の先生は毎日何十頭とバリカンを入れているそうです。

今回も連れて来て頂いたわんこ達もお腹と首をつるつるにしてくれてありました。