今夜の内容は熱中症。
この夏のスーパー猛暑に合わせて、タイムリーな内容を講義して下さった、いつも大変勉強になる夜間救急病院のスーパー熱い先生。
夜間病院でも今年は例年よりも患者数が明らかに多いそうです。
熱中症の恐ろしさは、体温の急上昇によって起こる様々な合併症です。多臓器不全、神経症状、血液凝固不全、低血糖、敗血症。。。
重度の熱中症状態(熱射病)に陥ると、その死亡率は50%だそうです。
自分も、助けてあげられなかった経験があります。
体温を下げてあげられても、点滴で循環を回復させてあげられても、止められない合併症の進行。一晩付きっ切りで治療を続けても、腎臓も肝臓も機能を失い、出血し、けいれんし、息を引き取るわんちゃん。。。
熱中症のメカニズムや対処法、新しい情報やおさらいなどなど、今回も濃厚に学ばせて頂きました。
熱中症は本当に恐ろしい病気であり、同時に必ず防げるはずの病気です。
散歩時間帯の工夫、お留守中の室内温度、水分補給。。。人の熱中症同様、注意さえしてあげられれば必ず予防できるはずです。
赤ちゃんと同じで、暑いよ、苦しいよ、喉乾いたよ、助けて、が言えない動物の、小さなサインを見逃さないであげて下さい。
公園で元気に運動し過ぎるわんちゃんの、熱中症寸前を気付いてあげて下さい。
真夏の炎天下、毛皮を着たわんちゃんの歩くアスファルトのすぐ上は、人の体感する外気温より10度高いことを、アスファルト自体は20度以上も高いことを、その上を裸足で歩いていることを、汗をかけず、ベロだけで熱を蒸散していることを、わかってあげてください。
熱中症は、軽度だと嘔吐や下痢、ふらつき程度です。夏バテかなーと見過ごさないであげて下さい。
熱中症を疑ったら、早急な対処法はとにかく冷やすことです!水を浴びせる、風を送る、水分補給などです。その上で病院へ!
重度となった時、その経過は、あまりにも残酷です。
皆様も是非、この夏は電気代を惜しまず、可愛い家族と一緒に、快適な温度設定で、なるべく室内でお過ごし下さい!!