今回は主にわんちゃんの、拾い食いについてお話しします。食べ物以外でも、何でも飲み込んでしまう異嗜食症のわんちゃんも多いんです。
これはおそらくわんちゃんの個性、性格、癖でしょう。同じわんちゃんで年に何度も内視鏡や胃切開手術を繰り返すなんて経験を数多く経験して来ました。
おもちゃ、竹串、靴下、下着、潰れた空き缶、ビニール袋、梅干や柿などの種、何ヶ月も前に与えたトウモロコシの芯などなど・・・・。
吐かせる処置で済むものから内視鏡で取り出せるもの、お腹を開けて胃や腸から摘出するものまで、状況に応じて様々です。
拾い食いの癖のあるわんちゃんはとにかく飼い主の皆様の徹底した管理、実はこれに尽きます。わんちゃんの知恵と嗅覚を甘くみてはいけません!
100円ショップのおもちゃが10万円の手術費用に化けちゃった!なんて会話は、勤務医時代によく経験しました。
可哀想なのは思わぬ出費となったご家族だけでなく、何と言ってもお腹を切ることになってしまう張本人。でも助かってこそ、あんな事もあったねで済みますが・・・。
絶対に与えてはいけない物:キシリトールガム、ぶどう、ネギ科(玉ねぎやニンニクなど)、チョコレート、フライドチキン(骨つきチキン)、あらゆる植物(猫のユリ中毒は有名です)。
また食道に引っかかる異物も命取りのリスクが高いんです。ジャーキー、骨(魚や鶏)、釣り針が某大学病院の消化器科ではトップ3だそうです。
どうかどうか飼い主の皆様、わんちゃんも猫ちゃんも、丸呑み、拾い食い、盗み食い、異物食には細心の注意をお願いします!
因みに・・・。実家の愛犬じょうたろうは玉ねぎもチョコも経験済みです・・・・・。すみません。