春はお別れの季節、とよく言いますが、この春、悲しいお別れもありました。

長い闘病生活を終えて、安らかに息を引き取ったわんちゃん。

癌を患って、保護されて1年も経たないうちに息を引き取った猫ちゃん。

痩せ細っても、最後まで元気に動き回って、眠りについた高齢のハムスターちゃん。

お別れは、どんなに経験しても、慣れることはないですね・・・。

 

でも、感動の再会もいくつかありまりした。

昨年、癌による長い闘病生活を終え、安らかに永眠したわんちゃんの、一周忌である先月、突然ご挨拶に来て下さった飼い主さま。まだ、新しいわんこを迎え入れることはできないけれど、元気に過ごしていますと、笑顔と涙を見せて下さいました。

1年ぶりに、また、2人で涙しました。本当に、嬉しかったです。病院に来られるだけでも思い出してしまうのに、お辛いのに、会いにきて下さったこと。

 

 

そして、今日、以前勤めていた地方の病院で、担当させて頂いていたチワワの夢宇ちゃんの飼い主さまが、突然、ご挨拶に、現れました。本当に、突然。10数年ぶりの再会です。

初々しい大学生だった彼女が、可愛いお嬢さんを抱っこして、立派なお母さんになって。

一緒に来られた彼女のお母様は、私が最初に勤めた恩師の病院、所沢アニマルメディカルセンターで、担当させて頂いたイヴちゃんの飼い主さま。

3年前の開業の際、ご挨拶に来て下さいましたので、お母様とは3年ぶりの再会でした。

そう、縁あってと言いますか、親子で、別々の地で、通って下さったご家族。ずっと繋がりを持てたご家族なんです。

まだ未熟だった自分を、信じて、頼って、大学を卒業して里帰りするまでの間、通院を続けて下さったお嬢様。夢宇ちゃんは重度のアレルギー性皮膚炎でした。掻いて血だらけになってしまうほど。今のような治療薬や検査がまだなかった当時を、たびたび思い出しては、夢宇ちゃんに今ならもっとやってあげられたと、悔やみ思い出すことが何度もありました。

まだ、元気にしてくれていると信じていました。

今日、ご報告に来て下さったんです。

昨年、17歳で、亡くなったことを。

もう、そんなに時が過ぎていたんだと、改めて感じました。

思い出すことがたくさんあって、再会が嬉しくて、込み上げてくるものがありすぎました。

まだ小さなお嬢さんが、ママの抱っこから離れて、私の手を握りに来て、「どうして泣いているの?」と聞いてくれました。その優しさに、手の温もりに、また涙が出ました。お母さんとおばあちゃんにそっくりの、愛に満ちた女の子でした。

 

出会いも、再会も、お別れも、生きている限り、これからも続きますね。

お別れは辛いですが、動物とのお別れの先に、ご家族との再会があった時、また、喜びがあります。

桜の季節、もう少し、浸っていたいですね。

 

写真は、先々週の嵐の後、調布市内にかかった虹をスタッフ一同共有したものです。

満開の桜も、写真くらいは野川に行ってみようと思います。