院長の岩城絵美です。

当院にも凶暴なわんちゃんは時々ご来院されますが、昔のように初めがらガルガルで攻撃的な子には出会わなくなった印象があります。フレンドリーな子が多くてとても幸せです😊

でも、凶暴ちゃんが心開いてくれた時、幸せは最高潮です😆

勤務医なりたての頃は危険なわんこが日々来られていました。

地響きのように唸るけど手からしかご飯を食べてくれない入院中の秋田犬、飼い主様が口輪をつけられない、抑えられない、車から降ろせないため、生身の体で駐車場に迎えに行って首を押さえ込んで捕まえていたピレネー犬、よくホテルで預かってはケージへの出し入れが常に命懸けの牙剥き出し甲斐犬ちゃん、耳処置で通院の耳を触らせない危険すぎるフレブルくん、家の中で捕まえられなくなったから往診に来てエリカラとリードをつけて欲しいと依頼され往診に行って両方装着したシュナウザーちゃん、などなど・・・。

勤務医の多い職場でしたが、よく指名されては一番チビな自分が対応したものです・・・。きっとチビで怖がらせない雰囲気だったからか、恐怖心が人一倍なかったからか、わんちゃんたちにもスタッフにも犬と思われていたからか。。。

幸い大怪我は今までないです。小怪我は誰よりも多かったかもです。心を開いてくれるわんちゃん、開いてくれないまま命懸けで保定するわんちゃん、パニックになって暴れるわんちゃん。唸られながらそっとスキンシップをとって懐いてもらう作戦で失敗、流血なんてことも多々ありました。

「なんで手(顔)出しちゃうかなあ?」

と先輩獣医師によく笑われたものです。でも、その後仲良くなれたわんちゃんも、いるんです。

そおーっと声をかけながら、一瞬で首に手を回して噛まれない保定に持っていって、落ち着かせつつ処置をする、してもらう、なんて技を身につけていったのは、そんな修行な?日々の経験からかもしれません。

 

でも、忘れてはいけないのは、噛むには必ず理由がある、という事だと思います。

怖いから、人が嫌いだから、触られたくないから、何されるか予測できないから、機嫌が悪いから・・。

きっと理由は様々ですが、少しでもその子の気持ちになって、寄り添いつつ、危険を冒しつつ、その子その子に合った対応を心がけています。

毎回悲鳴をあげるわんちゃんも、毎回唸るわんちゃんも、スタッフの優しい声がけとテクニックでほとんどの子がうまくごまかされて?お利口さんに処置出来ています。

 

あ、猫ちゃんもシャイな子はたくさん、心開いてくれない子もたくさん、怪我もたくさんしてきました😅

明らかにイカ耳ですが、なでなで可能です。

このあと、シャーです。