当院スタッフの飼い犬はヨークシャーテリアの女の子。初めて連れてきた日、名前は?と聞くと「アゴです」と紹介してくれました。
名前の通りの、いわゆるしゃくれちゃん。アンダーショットとも言います。下顎がアイーンと出ていて歯が見えている、お世辞でも美人とは言えない容姿のわんこ。今まで多くのしゃくれちゃんに出会いましたが、いかつい顔と正反対の明るくて人懐っこい子ばかりです。みんな性格がとっても良くて、そのギャップがまた愛らしい。個人的にはその容姿も含めてツボです。アゴちゃんもとってもフレンドリーな良い子。アゴの出ている子は独特の愛らしさがありますね。チャームポイントです。大好きです。
カルテを作らせたら、まさかの本名がもみじちゃんと言う可愛い名前でした。アダ名がアゴちゃん。でも昨日はしゃくちゃんと呼んでいた飼い主。あくまでアゴ関係のアダ名。保護犬として2歳から里親になったと言う彼女に出所を尋ねました。繁殖に使われていた出産経験のあるアゴちゃん。アゴが出ていて見捨てられたのかと思ったらそうではなくて、なかなか妊娠してくれないからだったらしい。
日本のペットの繁殖はまだまだ許せない事だらけです。しゃくれちゃんを繁殖して増やしても、一般的には価値が低く、買い手が決まらないリスクも。繁殖に対する姿勢は是非もっと欧米を見習って欲しいものです。犬種ごとの遺伝病がここまで多い国も珍しいのではないでしょうか。個人の繁殖でもブリーダーさんでも皆、どうか責任を持って繁殖して頂きたいですね。不幸な動物を増やさないために。
アゴちゃんは、彼女と出会えた事でとっても幸せそうです。いつも下痢してますが・・・。今はこの下痢を治すのが私の使命です(^_^)