入院した子が退院する時、元気に治ってが何よりです。でもそうはいかないことも。

治らない病気、治せない病気、悪化して行く病気・・・。

諦めたらそこが終点です。ご家族も、我々も。そして、命ある限り、決して諦めないのが本人。

昨日退院したわんちゃん。元気になって無事退院とは少し違いますが、本人(本犬)はすごい生命力でみなぎっています。状態の急激な悪化の中、手術に耐え、生きようと必死で頑張っている。久しぶりに、お家に帰してあげたくて、一旦帰宅となりました。まだ管がつながっている状態。まだ病気と闘っている状態です。でも、退院できる喜びは人も動物も同じはず。ご家族の溢れる愛情に支えられて、パワーをたくさんもらって、また少し、元気になれると信じています。

病気と闘うのは本人。治療を決断するのはご家族、我々にできることは、ただただ医療を提供することだけ。せめて、ご家族が納得のいく説明と、治療を、本人が少しでもリラックスできる環境を、提供していけたらと思います。

とことん治療を希望してくださり、お任せしてくださったご家族に、その愛情に、感謝しつつ、今回のわんちゃんは術後に輸血もしました。供血犬に協力してくれた獣医仲間の飼い犬ちゃんにも感謝。相談に乗って頂いた専門医の恩師にも感謝、何よりも手術を乗り越えてくれたわんちゃんに、感謝です。

まだまだ、戦いは続きます。少しでも、苦しまない、辛くない犬生を送れるように、我々にできることを、これからも提案していけるよう、努力していきます。