毛玉の秘密
放っておくと大きくなるし、どんどん増えてしまってどうしようもなくなってしまった経験のある飼い主様も多いのではないでしょうか!?
では、毛玉ができるとワンちゃんにどんな影響があるのでしょう?
ほほえみトリマーが飼い主様に知っていただきたいブラッシングをする理由について詳しく解説します!!
<目次>
「ブラッシングの目的」
「どうして毛玉ができるの?」
・毛玉のできるしくみ
・どんな犬種がなりやすい?
「ブラッシングのメリットとデメリット」
「チェックリストをやってみよう!」
ブラッシングの目的
愛犬とのスキンシップ
毎日一緒に過ごす中で、愛犬とアイコンタクトをとったり、撫でながら愛情を伝える時間って意外と少ないですよね。
ところが、愛犬は飼い主さんとのそんな時間を心待ちにしています。
家事をして、仕事をして、お出かけして…私たちがそんな時間を過ごしている間、愛犬はずっとあなたの帰りを心待ちにしているのです。
ブラッシングはそんな愛しい愛犬と心を通わせる大切な時間です。
早期発見!健康を守る
ブラッシングをしていると、普段の生活ではなかなか確認できない細かなところまでみることができます。
毛をかき分けて、皮膚の異常を発見!
あれ?こんなところにできものあったっけ?
私達トリマーも、ワンちゃんの全身を触りながら異常を発見することが多いので、初期に治療できた経験がたくさんあります。
でも、ワンちゃんのことを一番よく知っているのは、毎日一緒に過ごしている飼い主様。
変化にいち早く気付いて早期発見することで、いつまでも健康で長く一緒にいられる時間を大切に過ごしてほしい、、、。
大切な愛犬の健康を一番近くで守れるのは、飼い主様だけなのです。
愛犬の快適な生活
ワンちゃんの毛は人と比べて細く、地面に近いところで暮らしている分、ホコリもつきやすくなります。
また全身毛に覆われているので、毛がもつれ、毛玉もできやすくなります。
人でも髪の毛が絡まっていたら不快…ですよね><
毛が絡まると気になって掻いて、ますます毛玉が育ち、さらにストレスになってしまいます。
時には出血するまで皮膚を掻いてしまうこともありますし、皮脂や汚れが溜まり通気性も悪くなって細菌繁殖しやすい状態を作り出してしまうので、毛玉自体が皮膚病の原因になることもあります。
大切なことは、ブラッシングは毛玉・もつれができる前にするもの。
毛玉を見つけてからブラッシングする飼い主様、けっこう多いのではないでしょうか!?
スキンシップとしてお互いが心地よい時間を過ごし、愛犬がいつまでも笑顔で健康に過ごせるよう…
ほほえみトリマーは、そんなブラッシングの時間を過ごして頂きたいと願っています。
どうして毛玉ができるの?
毛玉のできるしくみ
毛玉って、いつも同じところにできてしまいますよね。
毛が擦れやすい場所は毛玉になりやすいものです。
では、毛玉は何が原因でできてしまうのでしょう?
毛玉のできる原因は、大きく分けるとこの3つになります。
1. 摩擦 2. 汚れ 3. 毛質
では、それぞれについて詳しく説明していきましょう。
1. 摩擦
セーターの毛玉と同じように、摩擦が起きる場所は毛玉ができてしまいます。
よく動く耳や足の付け根、床と接触するお尻や腹下、リードやハーネスや洋服などの装着による摩擦。
床でゴロゴロするのが好き子は背中に毛玉、耳を掻く子は耳周りに毛玉、伏せて寝る子はお腹に毛玉、横向きに寝る子は脇や体側に毛玉というように、ワンちゃんの行動に合わせて毛玉も育っていくのです。
2. 汚れ
皮脂と呼ばれる体から分泌された脂がホコリなどの汚れと合わさって毛に付着することで、毛玉が出来ます。
つまり、シャンプーの頻度が少なく、皮脂や汚れが多いほど、毛玉も出来やすくなります。
しかし、むやみにシャンプーをすればよい!というものでもありません。
もし、毛玉がある状態でおうちでシャンプーをしてしまうと、毛玉が水分を含んでギューっとかたくなり、さらに大きくなり、手に負えないほどの毛玉へと成長させてしまうのです…。
実はこれ、よく飼い主様がおうちでやりがちなことなのですが、
トリマーが、これだけはやらないで欲しいと思うことのあるあるなのです(笑)
成長しすぎた毛玉はバリカンで刈ってツルツルにする選択肢しかなくなってしまうので、おうちでシャンプーをする前に、ぜひ毛玉チェックをしてみてください!
3. 毛質
同じ犬種によっても、その子の毛質によってできやすさは変わります。
例えば毛玉になりやすいプードル。
同じプードルでも毛質が硬めの子もいれば、子犬のような柔らかさの子もいます。
ちなみにトリマー吉田の家のプードルは、数時間で毛玉ができます…。
この犬種だからできやすい、というのを一つの目安にして、うちのこの毛質はどうなんだろう?と考えて見ると、毛質の違いがわかってきますよ。
どんな犬種がなりやすい?
みなさまご存知のように、毛が長い子は毛玉ができやすいです。
プードル、ビションフリーゼ、シュナウザー、マルチーズ、シーズー、ヨーキーなどのカット犬種は毛玉対策は欠かせません。
また、シャンプー犬種でも、ポメラニアンやゴールデンレトリバーなどの毛が長い子はもちろん、キャバリアやダックスなど部分的に毛が長くなるワンちゃんも、毛玉ができやすいです。
毛玉にならなくても、毛もつれを起こしている子が多いので、こまめなブラッシングは必要です。
ブラッシングのメリットとデメリット
何としてもやらなければ!!と愛犬との戦いになってしまっていたり、ノルマや課せられた使命のようになってしまっていては、長続きはしません。
そして、その意気込みが愛犬に伝わり、「なんかされる…」と察知して、ブラシを持つ前から隠れるなんてこともあります。
ワンちゃんにとっても、ブラッシングは心地の良い時間であってほしいものです。
無理やり押さえられたり、痛いことがあっては嫌な気持ちは変えられません。
何故それが必要なのかわからないワンちゃんにとって、どんな時間にするのかは、飼い主様しだいなのです。
では、お互いに心地の良い時間にできた時のメリットはどんなものがあるのでしょうか!?
- 愛犬からの信頼関係がアップ!一緒に過ごす時間の楽しみ方が変わる!!
- 健康の維持。小さな発見は時に命を守ることにもつながります。
- 愛犬と飼い主様の心が繋がり、一緒に暮らす幸せを更に実感!
そして、心を通わせるために必要な愛犬の気持ちを読み取るサインに気付くことが出来やすくなり、愛犬のことがわかると、愛おしさがもっともっと増します。
さらには、愛犬が高齢になった時に出てくる悩み事の減少にも繋がるのです。
コツがわかってくると、うちの子に合うやりかたの見分けがつきやすくなるし、色々なことに役立つと思います!
チェックリストをやってみよう!
それでは最後にブラッシングがうまくできているかを調べるチェックリストをやってみましょう!
15問中、あなたはどれだけチェックがつくでしょう?
いかがだったでしょうか?
チェックが5つ以上ついた方は、ブラッシングの方法を変えてみても良いのかもしれません。
忙しい毎日の中でブラッシングの時間を作ることは大変だと思います。
週に2回、今日はここだけ、など、ご自分の無理なくできるペースでやることも大切です。
本当に大切にしていただきたいことは、
- 愛犬にとってあなたの愛情が全てだということ
- ワンちゃんの一生は飼主様しだいだということ
やり方や結果の他に、そこにある気持ちに目を向けてみることも大切にしてもらえたら、
きっと今までとは違った幸せを感じられると思います。
ご不明な点、不安な点はほほえみ動物病院のトリマーまでお気軽にご相談ください。
ワンちゃんとの幸せな生活が、より豊かになるようお力添えできれば幸いです。